RECOMMEND
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS

09
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
--
>>
<<
--

Resistance in Life !

「生き方としてのレジスタンス!」と言ったら大袈裟だけど、そうありたいな〜って、ちょっぴりまじめに考えている、30代半ばの、とあるオッサンの日記です。
http://www.teruyuki-tanaka.net/
4月のテーマ「戦略は細部に宿る」
<< 情熱と・・自己反省/アントニオ・ガデス舞踊団「血の婚礼」「フラメンコ組曲」を観る | main | 丁寧なアフリカ >>
似て非なるもの/久々の岡本太郎美術館
0
     朝から大雨。しかも強風。
     昨年から突如始めたサーフィン。と言っても、まだまだ全く波に乗れない状態_。今年は海が混み合うシーズン前に、早めに練習しておきたいなあ。この天候なので躊躇はしたが、ヨシっと出掛ける。荷物にならないようにボード、冬用スーツは前日にサーフショップにレンタルをお願いしておいた。

     私の住まいから湘南まで、約2時間余りの電車移動。車内で、先日講聴した竹中平蔵前総務大臣の著書「構造改革の真実」を読む。小田急線で大和を過ぎた辺りで、さらに大雨。降り様が尋常ではない。風もハンパではなくなってきた。ビギナーの私が果たして遊べるのか、海の状態が心配になってきた。一旦電車を降りてサーフショップに電話してみる。「やめた方がいいですよ」即答で言われる。ちょうど読書に弾みがついてきたので、今日は海はあきらめ、このまま戻りながら読書を続けることにした。
     途中、岡本太郎美術館で「岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」の展示が行われていることを思い出す。帰路だったので、立ち寄ることにした。久々に行く。私の知り合いも入選したらしい。それも含めて見ておこうと思った。

     入口を抜けると、まずは常設展から始まる。収蔵している岡本太郎作品は膨大な数に上るため、常設としながらも期間限定でテーマを決め、展示変えを行っている。4月15日までのテーマは「神秘」。いつもの真っ赤なエントランス空間を抜けると、最初に大きな4点の油彩に出くわす。タイトルは「行く人」、「呼ぶ」、「具現」、「想念」。いずれも題名共々、一目で岡本太郎だと分かるものばかり。力強い。まさに種も仕掛けもない。一打入魂。スパークすることはこんなにも美しいのか_。久しぶりに岡本さんの作品を直に見て、迸るほどの勢いに改めて驚く。
     そして抽象的な作品なのに、問題意識は今日性に溢れている。人付き合いにも経済的にも社会に適合していくことが複雑な現在。だからこそ、絶対必要になってくる、生きていく原点の純粋さ。その全貌が何の交じりっけもなくキャンバスに表出されていることに、本当に心を打たれる。以前に見た時、ここまでは思わなかった。私もその事に真摯に向き合っていかなければいけない人生の季節に入ってきたのかも知れない。また素直にそう思える自分にも驚いた。
     この4点の絵画の掛け方も素晴らしかった。いい意味での岡本太郎の癖を心得ていた。学芸員のレベルを伺い知ることが出来た。

     企画展示室では、「岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」の展示。岡本太郎賞に輝いた大西康明さんのアイディアと、ローテクだからこそ獲得出来た表現の綾。それ以外は、減滅の一言だった。
     出品者達は自らの切実性の中、オリジナルの表現手法で製作したつもりに違いない。しかし全く感動出来なかった。説得力が無さ過ぎる。ひどい。マテリアルが多種多様であるからこそ、作品に宿らせる執念が度を越えない限り、見るに値しないと痛感させられた。

     私自身も他人事ではない。私の作品は、そこに発生するダイナミズムそのものだ。時に立ち上がり、消えていく、その「うねり」、「気」でもある。彼らとはやり方が全く違うが、説得力や耐久性が危うくなるリスクでは同じことだ。
     一通り見た後、入口に戻り、再び、太郎さんの作品を見る。私の求めるものはとっくに掴みきり、普遍性すら勝ち取っている。「説得力」なんて言っている私が全くダサ過ぎる。

     
     今回に限らず、現代アートでは次々に新たな作品や作家が出てくる。一見新しく見えるが、実は単なるバージョン違い程度の作品、時流に乗った似たような作家も多い。根源的に魅かれる機会など滅多にない。情報量として、ひたすら増えていくだけ。アート、アートを言いながら特別枠の狭い範囲でやっているコザカしさにウンザリする。もっと大局に立って、一人間として、どう生きるべきを問わない限り、岡本太郎には近づけない。


     私も当事者として、逃げることなく、また流されることなく、自分を貫かなければならない。回りまわって、岡本太郎_。

     「職業じゃない、人間として、言いたいことをいう、やりたいことをやる。収入はそれについてくることもあるし、こないこともある。勝手にしやがれだよ」。
     
     
    | - | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









    http://blog.teruyuki-tanaka.net/trackback/193289