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Resistance in Life !

「生き方としてのレジスタンス!」と言ったら大袈裟だけど、そうありたいな〜って、ちょっぴりまじめに考えている、30代半ばの、とあるオッサンの日記です。
http://www.teruyuki-tanaka.net/
4月のテーマ「戦略は細部に宿る」
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三者検証
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     東京国際フォーラム・ホールCにて、田原総一郎さんのシンポジウム、長いタイトルだが、早稲田大学大隈塾ネクスト・リーダー・プログラム特別講座「不確実性・複雑系の世界での、フェアな日本であるために」を聴く。
     参加してみようと思った理由は3点。いずれも出演者目当て。

     丹羽宇一郎。先日、竹中前総務大臣の話を聴いた際、とりわけ改革のエンジンとして熱弁を振るわれた「経済財政諮問会議」。しかし安倍政権になって、ほとんど機能しなくなったと言われている。その理由として竹中氏は、民間議員が正論を吐かなくなった、つまり霞ヶ関とモメる内容のことを避ける形で議論していると批判していた。丹羽氏はその現メンバー。伊藤忠商事会長でもある。
     田中康夫。いわずと知れた、前長野県知事で、かつ新党日本代表。「脱ダム宣言」に代表されるアイディアと実行力。功と罪が囁かれるが、実際はどんな人物なのか。生の声を聞いてみたい。
     そして、田原総一郎。ジャーナリストとして押しの強いイメージがあるが、一方で権力に対峙しなければならない立場でありながら、「死んでも、小泉政権を守る」という発言に物議も。権力者の男芸者として揶揄されることも多い。しかし1つの建前や原則に縛られず、敢えて最前線に顔を突っ込みモノを言おうとするところに、賛否両論は抜きにして、個人的には共感を覚えはする。一体どんな人物なのか_。
     他に、小池百合子(内閣総理大臣補佐官)や岸井成格(毎日新聞特別編集委員)も参加していたが、本日私としては、この3名のビジョンや実行力の源泉ともいえる部分を垣間見たいと楽しみにやって来た。

     結果から言えば、焦点が散漫になり、今ひとつ盛り上がりに欠ける討論会だった。
     原発等の相次ぐ不祥事。どうしてこの国はそんな隠蔽体質になったのかという問いが導入になり、各参加者はそれを切り口に、自らの持論を4,5分程度でコンパクトに語る。その後は、いつも田原氏が「朝まで生テレビ」で見せる質問の投げかけ、そしてお決まりとも言える、「ちょっと待って!」。この常套手段で論旨を整理し、かつ独断と偏見を上乗せしリコメントを渡す。 振られた側はその強引さに面くらい若干混乱する。感覚でモノを言っている嫌いのある論者はボロが出ることが多く、また落ち着いて答える姜尚中氏や力づくで答える宮崎哲弥氏が、いいか悪いかは別として、視聴者に対し株を上げる。全体の結果としては、田原氏が主導権を握っていくお得意の手法が生で見られた。

     丹羽氏は、格差社会打開のために、パートやアルバイトでの所得者、低所得者と分類される方々の賃金底上げを目指すと公言。経済財政諮問会議を通じて、或いは渡辺喜美行政改革担当大臣とも協力して実現していくという。
     一方で日本の中間層の優秀さを述べ、米国のように一部のエリートの水準が高過ぎるため、真ん中がなくても平均値が保たれる社会は長続きしない。中間層こそ、この国がブレないためのコアであると熱弁した。
     アルバイト所得者等の底上げがなされた結果、中間層との格差が縮まったとしても、年々社会保険等で負担増しされている中間層としては、当然それなりのグレードアップがないとやり切れないだろう。 
     「清く、正しく、美しく」というスローガンで社員の倫理観を高め、その結果自社を成功に導いた経営哲学が、この矛盾解決にどう生かされるのか_。今後、大いに興味が沸くところだ。

     そして、田中氏。やはり、スター性があった。田原氏より振られる諸問題に対し、独自の分析とその答えを用意していた。その辺りは別の機会に詳しく書きたい。都知事選に出馬しなかったことを残念がられていたが、東京の行政に関しても自らの方策のシュミレーションを持っており、聞いていてとても面白かった。特に外国人労働者の受け入れ等の具体策は説得力があり、機会を見つけて細かく聞いてみたい。多分、充分に準備をした上で、おそらく4年後の都知事選には出馬するつもりに違いないと思った。

     田原氏について感じたことは、成果主義な一面と年齢という部分だ。
     司会者として、このシンポジウムを意味あるものにしたい。その意向はひしひしと伝わってきた。しかし政策決定の場ではない。意味あるものにするには、その呼び水になる爆弾発言を当事者から引き出すことである。ここで言ったことが後にこう繋がった、或いはうまくいかなかった場合には、そう言っていたのに、どうして?と問い正す複線を提示させることに思えた。
     本日の田原氏の仕事は、仕切りである。私が見た田原氏の仕事の本質とは、多岐に問題を提起しておいて、その中で成果に繋がる可能性や飛躍に転化する要素を拾い出すことだった。それを紡いで何らかしらのエポックになっていけばというものである。討論やインタビューがメインの「朝まで生テレビ」や「サンデープロジェクト」も同じやり方なのだろう。
     要するに、創りたい派なのだ。各現象をサンプルに時代を読み解き、刹那的に現在を語る社会学者が多い昨今、世代的にも、どうなんだ、だったらこうなんじゃないのかと、次へ次へというタイプである。その突進力の強さが、時として前提条件をも捨て去ると見られてしまうため、思想も含めて自らの軸がブレまくっているのではないかという、一部の批判を受けるのだろう。
     またシンポジウム全体を通じて爆弾というほどのインパクトのある発言は無かったこともあり、テレビで見る程、田原氏に迫力を感じなかった。ふと黙ると年齢を感じてしまう。ゆうに70を超えていることので仕方はない。議論が盛り上がらないと、自ら一歩引く。気分屋の一面を感じさせた。

     三者三様。それぞれに闘いの現場を持った人物_。その正誤性はともかく、安住しない半身の体勢に、自己反省も含めて勉強させられることが多い。

     私も表現というジャンルで発言し、触発し合い、係わる人たちと共に、プラスの連鎖を紡いでいきたい。どこにでも積極的に出ていき、いろんな出会いをしていきたい。

     そういう中で、未来に傾いた半身の姿勢を創っていきたい。
     今回は芸術談義ではなかったが、同じように、いや、もっともっと集中力を使っていたかも知れない。



     

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