RECOMMEND
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS

03
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--

Resistance in Life !

「生き方としてのレジスタンス!」と言ったら大袈裟だけど、そうありたいな〜って、ちょっぴりまじめに考えている、30代半ばの、とあるオッサンの日記です。
http://www.teruyuki-tanaka.net/
4月のテーマ「戦略は細部に宿る」
<< 社会派暴露的青春記?「ラストキング・オブ・スコットランド」を観る | main | それぞれのクリエィティブ >>
散るもよし いまを盛りの 櫻かな 
0
     散るもよし いまを盛りの 櫻かな   (小牧義美さん・作)

     今日は、以前の勤務先で一緒だった岡本君と花見に出掛ける。浅草から墨田公園まで、川沿いを桜づたいに歩いた。

     満開の桜。まさにピークだ。このマックスさ加減では、来週末には全部散っていてもおかしくない。そんな桜状況なので、花見客も大混雑している。その中を缶ビール片手に、お互いの近況報告をしながらゆっくりと進む。
     既にやめた職場でありながら声をかけてくれ、こういう時間が持てるのは嬉しい限りだ。彼は大学院では社会学者の宮台真司さんのゼミで勉強していたこともあり、私の知らないこともよく知っている。
     私は良くも悪くも、ほとんどの事を自分の数少ない経験測で判断してしまう。学問的な裏付けで動くことなど先ずない。だから10歳も年下の岡本君が、院生時代に培った学術的な下地で社会を分析して、彼なりの意見を聞かせてくれるのは、とても新鮮で楽しいのだ。
     隅田川沿いから外れ、ある桜並木の道に入る。暫く行って、傍らに座る。目の前で宴会しているグループから、缶チューハイの差し入れを頂いた。この辺りの住人らしく、宴の雰囲気を盛り上げるために、皆んな大声で祭りの音頭を口づさんでいる。下町ならではのノリだ。何人かはかなり酔いが回り、段々収拾が付かなさそうになってきた。このままだと巻き込まれそうなので、タイミングを見て移動。「おい、ちょっと待て」と言われるが、笑顔で退散・・。
     そして神谷バーで久々の電気ブラン。次は浅草寺を抜け、昔ビートたけしも通ったという鯨が名物の店へ。鯨を摘みに日本酒。その後、モツ煮通りで、牛スジ丼を食べる。桜を切っ掛けにこの辺りを満喫した1日となった。

     そう、冒頭の歌は、2月12日に筑紫哲也ニュース23の月曜レギュラー枠「マンデープラス」で放送された「76歳のハンセン病元患者の挑戦」、その中で、取材を受けた小牧義美さんが詠まれた歌だ。
     小牧義美さんは、17歳で鹿児島県鹿屋市にある国立ハンセン病療養所に収容されて以来、58年もの長い間、隔離生活を強いられてきた。その小牧さんがJIA(中国ハンセン病支援団体)の原田僚太郎さんに熱心に誘いを受けたことが切っ掛けで、原田さん達の活動に参加。中国のハンセン病快復村に実際に出向いて交流し、お互いに生活改善や社会の見る目を変えようと懸命に動き回っている。番組ではそんな活躍の日々を紹介していた。
     76歳になった自分が、今もハンセン病に苦しむ人たちの役に立とうしている。社会によって人生のほとんどを抹殺されてきた自分が、今、社会の矢面に立とうとしている。人生の不思議な巡り合わせ。自由の効かない体、決して満足とは言えない現在の健康状態ながら、敢えて、この境遇を受けて立つことに決めた。

     散るもよし いまを盛りの 櫻かな

     今が幸せの絶頂である。今の活動のためなら、命を縮めても構わない。そんな計り知れない強い意志を感じさせ、無条件に感動してしまう。到底私のような凡人には詠めない歌だ。


     さて、今日は4月1日なので、先月より始めた「今月の言葉」_。
     この小牧さんの短歌をテーマと言えれば凄いが、私には早過ぎる。そこまで肝の据わった境地までまだまだだ。そこで、先月聴いた竹中前総務大臣の話の中で、或いはその著書の中で、たびたびキーワードとして出てくる言葉、「戦略は細部に宿る」。これを今月のテーマとして掲げようと思う。余りにも大雑把な自分、計画性が無さ過ぎる自分に、少しでもカツを入れていければと思う。

     ついでにこの「戦略は細部に宿る」で、竹中さんの面白いエピソードを1つ。
     官僚が改革と称しながら、自らの既得権益に含みを持たせて法案を作ってくる時、経済のプロとしてそれを見逃さず、しかも後から都合のいいように利用されないように、一枚上手をいく。
     例えば郵政民営化の郵便局の設置基準について。官僚や郵政族の政治家が提出する法案の中身、「あまねく全国に設置」。これに対し、潰されないようにしながらも変革していくために、「あまねく全国で利用することを旨として設置・・」とする。「あまねく全国に設置」するのではない。「あまねく全国で利用する」のである。かつそれを旨とすることで、設置については、やみくもに増やすのではなく、必要最小限、設置の増加は努力義務ベースほどだとする。
     つまり、「あまねく全国に設置」と断定がない限り、その利権に期待する連中は、本腰を入れて巣食えるかどうか判断できない。断定され確実視出来ないところに、タカリの期待、それを保証する癒着の構造が作れないのだ。
     やること全てが理想的といかなくても、最低限守るべきボトムラインは死守する。この竹中さんと官僚とのやり取り1つ見ても、まるで狐と狸の化かし合いだ。しかし、そういった細々としたプロセスを厳しくチェックして、その都度軌道修正してこなかったことが、官僚社会を助長し、現在の疲弊を生んだ要因ともされている。
     攻防に打ち勝つためのプロセスがここまでくると、まさに「戦略は細部に宿る」としか言い様がない。


     その後、私と岡本君は酔い覚ましに、浅草から吉原を抜け山谷まで歩いた。ネオン瞬く老舗風俗街、一転してたくさんのホームレス生活者が雨風を凌ぐ夜の商店街_。途中、洋館風なオンボロ銭湯に浸かり、またも下町風情を味わう。
     そんなこんなのいい1日だった。
     
     今月も充実した、いい月にしていきたいと思う。



    | - | 23:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









    http://blog.teruyuki-tanaka.net/trackback/221906