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Resistance in Life !

「生き方としてのレジスタンス!」と言ったら大袈裟だけど、そうありたいな〜って、ちょっぴりまじめに考えている、30代半ばの、とあるオッサンの日記です。
http://www.teruyuki-tanaka.net/
4月のテーマ「戦略は細部に宿る」
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初めての北京
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     ほぼ徹夜でやっと準備が終わった。
     成田に向けてアパートを出る。

     ANA905便、成田〜北京。海外に出掛ける時はいつも格安航空券。なので私が海外行きに全日空を使うのは今回が初めて。別にリッチになった訳ではない。ここ数年分のマイレージが貯まり、使えるようになっていたのだ。
     今回の目的は、北京で行われるパフォーマンスフェスティバルへの参加だ。作品で使うマテリアルがあるため、フラッと出掛ける一人旅に比べ、随分荷物が重い。案の定、チェックインの際、重量オーバーを宣告される。仕方なく荷物の一部をリュックに移し、何とかパス。

     北京へは約3時間。乗ってしまえば、あっという間だ。機内では作品のイメージを簡単に描く。どんな作品か、言葉が通じない時に見せるだけで伝えるためではあるが、自分への整理でもある。食事をし、描き終え、一眠りしようとしたところで着いてしまった。
     空港のゲートを出ると、オーガナイザーのチェン・ジンと彼女のレベッカ、そして日本人パフォーマンスアーティストの荒井真一さんが迎えに来てくれていた。車に乗せてもらい、発表会場兼宿泊先ともなる「OPEN Realization Art Space」へ。今北京のアートシーンの中心である798藝術区にある。向かう車内で荒井さんから、チェン・ジンがこのスペースを構えるようになった経緯を聞く。
     
     会場は元々工場として使われていたのか、倉庫として使われていたのか、トラックが横付けした際に荷台と同じ高さになるためのプラットホームの上にある。天井が高く、しかも東京のギャラリースペースとは比べものにならないほど広い。この天井の高さを利用して、アーティストが滞在出来るロフトを目下設けている最中だった。
     落ち着いたところで、近隣を1人で散策してみる。この798藝術区はもともと大きな工場区域が芸術地区として生まれ変わった場所だ。無論、今も工場として稼動しているところも多々ある。だが総じて7対3くらいで、ほとんどの建物はアートスペースとして再利用され始めているという。
     いくつかギャラリーを覗いてみた。やはりまずはその大きさに驚く。そして気になるのは、新しい空間ならではの佇まいの無さ。もちろんリニューアルなので、建物自体は新しくはない。その上辺だけをホワイトキューブ風に変えたチグハグさ。しっくり来るようになるには、作家や作品の残像が、空間に染み付いていってからだ。時を重ねながら、白塗りの壁面にその残り香が付けていくしかない。

     そしてギャラリーの中には、敢えて壁面をさわらずにそのまま展示空間にしているところも少なくない。そのいくつかには、かつて毛沢東が発していたスローガンが赤いペイントで大きく鮮明に残されているものもあった。思わず、場所性を感じさせる。
     このように空間をそのまま有効活用としているもの、或いは小奇麗なギャラリーを狙いながらもチグハグで徹底されきれてない空間。さまざまなギャラリーを回ってみて、区域全体としてソフト面ではまだ発展途上のように思えた。一方で空いている建物は次々に利用されハード面ではほぼ開拓しつくされた感もある。そのスピード感はひしひしと感じられた。良くも悪くも、これからどんどんと変わっていくのだろう。ギャラリー街として洗練されていけば、それに伴って自ずと扱う作品の傾向も変わっていくことだろう。
     しかし今はそんな洗練が行き届いていないところが魅力だったりする。道沿いにあるパイプライン、そして巨大な煙突、元工場というとてつもないキャパがアートスペースとしてあちこちに点在する様は、ニューヨークやロンドン、ベルリンでも、決して見られない光景だ。圧倒的な北京の強みのように感じられた。
     パイプラインとギャラリー
     798藝術区

     夜になり、現時点で到着しているアーティスト全員で夕食。なごやかな雰囲気。大人数でわいわいやるには、本当に中華料理が似合う。明日以降、さらに参加アーティストはどんどんやって来る。北京のうすいビールにもかかわらず、酒弱と徹夜明けで酔いが回る。
     夕食後会場に戻ると、設置中のロフトはまだ完成していなかった。今夜はチェン・ジンの計らいで、年長順に3人、近くのホテルに泊まることになった。奇しくも今日の時点では、参加日本人作家、西島さん、荒井さん、私がそれに該当した。
     
     ホテルに着いてシャワーを浴びた後、3人で話す。タフな2人をよそに、私はいつの間にかベットの上で眠っていた。

     
     
    | - | 23:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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