2007.09.30 Sunday
日常が変わる寂しさ
昨日までの疲れからか、昼過ぎまで爆睡。起きてからはメールや郵便物の整理など。そして夕方、いつも行くスポーツクラブへ。
「今日が最後かぁ_」。
風呂なしボロアパートに暮らす私にとって、このスポーツクラブは長らく、「風呂代わり」だった。都内の銭湯はもう何年も前から、決して安くない。風呂は毎日のことだし、特に夏場はシャワーだけでも日に2、3回も浴びたいこともある。その場合、銭湯だと料金も2倍、3倍となり大変。そこで2000年だったか、2001年だったか忘れてしまったが、その年の4月からこのスポーツクラブも活用するようになった。その頃アート絡みの友人で、風呂なし生活をカバーするためにスポーツクラブを使う人はいなかったが、最近ではそういう友人も増えた。
と言っても私の場合は、今まで風呂屋で知り合い、付き合いを広げてこの地域に馴染んできた。そして店主に良くして頂くこともしばしば。一方スポーツクラブでも、新たなお付き合いが始まっていった。そんなこんなで自分の財布の紐を見ながら、今日まで2つの風呂を併用してきたわけだ。
このスポーツクラブでは、もちろん運動もしてきた(少しだけで偉そうなことは言えない)。数年間も通っているので、お世話になったインストラクターも多い。風呂以外、運動としての出席率?は良くなかったが、とても親切にして頂いた。運動する際指導してもらうこともさる事ながら、仕事に取り組むその姿勢に感動させられることも多かった。
駅前再開発で9月一杯で立ち退きのため閉館と聞いたとき、運動出席率の悪い私も、最後の1、2週間くらいは何とか出て、曜日ごとに異なるインストラクター達に、簡単でもお礼の挨拶をしたいと思った。しかし北京行き等もあり、みなさんに挨拶とはいかず、ましてやレッスンは出ず仕舞いに・・・。
最終週にあたる今週、このクラブでは毎日が特別プログラムだった。2階のジムエリアに上がって馴染みのメンバー達と会話すると、口々に「面白かったよ」という。私は今もお疲れ状態のまま。ここ数日間の特別プログラムですっかり盛り上がっている常連達と、思わず温度差を感じてしまう。話す連中とは必ず「次、どうするの?」と質問し合った。お互い今後の風呂環境や夜の過ごし方をどうしようと悩んでいるのである。
何人かの社員トレーナーさんに挨拶。ここでも少し温度差を・・。やはり、ベースは体育会系の人たちだ。一緒に汗をかいてこそ、「お疲れ様」にも意味があるのかな。ちょっと考え過ぎか?。ついそう思ってしまうのは、この生活パターンが数年間も続いたのに、最後の最後で彼らと時間を共有出来なかった一抹の寂しさがあるからだ。
ジムエリアの時間が終わり、1階の風呂へ。ここでもみんな口々に終わりを嘆く声。こうなってはっきり言えることは、常連たちにとって、1日の生活の中でここで過ごす時間が、どんなに大きなウエイトを占めていたかだ。体を鍛えると同時に、憩いの場であった。そんな稀有なスポーツクラブだった。
帰りは、いつものように閉館時間を大幅にオーバー。外に出るためフロントへ。びっくりした。
「ありがとうございました!」。と、トレーナー、インストラクター、社員全員が揃い、帰りがけの会員1人1人に声を掛けていたのだ。思わず照れてしまった私は、ろくに挨拶もぜず、全員をさっと見回し、軽く会釈をしてその場を去った。
自転車に乗る。いつも風呂上りに当たる風は、気持ちいい。
ただ今日だけは、糸の切れた凧になった気がする。
「今日が最後かぁ_」。
風呂なしボロアパートに暮らす私にとって、このスポーツクラブは長らく、「風呂代わり」だった。都内の銭湯はもう何年も前から、決して安くない。風呂は毎日のことだし、特に夏場はシャワーだけでも日に2、3回も浴びたいこともある。その場合、銭湯だと料金も2倍、3倍となり大変。そこで2000年だったか、2001年だったか忘れてしまったが、その年の4月からこのスポーツクラブも活用するようになった。その頃アート絡みの友人で、風呂なし生活をカバーするためにスポーツクラブを使う人はいなかったが、最近ではそういう友人も増えた。
と言っても私の場合は、今まで風呂屋で知り合い、付き合いを広げてこの地域に馴染んできた。そして店主に良くして頂くこともしばしば。一方スポーツクラブでも、新たなお付き合いが始まっていった。そんなこんなで自分の財布の紐を見ながら、今日まで2つの風呂を併用してきたわけだ。
このスポーツクラブでは、もちろん運動もしてきた(少しだけで偉そうなことは言えない)。数年間も通っているので、お世話になったインストラクターも多い。風呂以外、運動としての出席率?は良くなかったが、とても親切にして頂いた。運動する際指導してもらうこともさる事ながら、仕事に取り組むその姿勢に感動させられることも多かった。
駅前再開発で9月一杯で立ち退きのため閉館と聞いたとき、運動出席率の悪い私も、最後の1、2週間くらいは何とか出て、曜日ごとに異なるインストラクター達に、簡単でもお礼の挨拶をしたいと思った。しかし北京行き等もあり、みなさんに挨拶とはいかず、ましてやレッスンは出ず仕舞いに・・・。
最終週にあたる今週、このクラブでは毎日が特別プログラムだった。2階のジムエリアに上がって馴染みのメンバー達と会話すると、口々に「面白かったよ」という。私は今もお疲れ状態のまま。ここ数日間の特別プログラムですっかり盛り上がっている常連達と、思わず温度差を感じてしまう。話す連中とは必ず「次、どうするの?」と質問し合った。お互い今後の風呂環境や夜の過ごし方をどうしようと悩んでいるのである。
何人かの社員トレーナーさんに挨拶。ここでも少し温度差を・・。やはり、ベースは体育会系の人たちだ。一緒に汗をかいてこそ、「お疲れ様」にも意味があるのかな。ちょっと考え過ぎか?。ついそう思ってしまうのは、この生活パターンが数年間も続いたのに、最後の最後で彼らと時間を共有出来なかった一抹の寂しさがあるからだ。
ジムエリアの時間が終わり、1階の風呂へ。ここでもみんな口々に終わりを嘆く声。こうなってはっきり言えることは、常連たちにとって、1日の生活の中でここで過ごす時間が、どんなに大きなウエイトを占めていたかだ。体を鍛えると同時に、憩いの場であった。そんな稀有なスポーツクラブだった。
帰りは、いつものように閉館時間を大幅にオーバー。外に出るためフロントへ。びっくりした。
「ありがとうございました!」。と、トレーナー、インストラクター、社員全員が揃い、帰りがけの会員1人1人に声を掛けていたのだ。思わず照れてしまった私は、ろくに挨拶もぜず、全員をさっと見回し、軽く会釈をしてその場を去った。
自転車に乗る。いつも風呂上りに当たる風は、気持ちいい。
ただ今日だけは、糸の切れた凧になった気がする。