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Resistance in Life !

「生き方としてのレジスタンス!」と言ったら大袈裟だけど、そうありたいな〜って、ちょっぴりまじめに考えている、30代半ばの、とあるオッサンの日記です。
http://www.teruyuki-tanaka.net/
4月のテーマ「戦略は細部に宿る」
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ザ・ワールド・フェイマス・カウント・ベイシー・オーケストラ
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     久々に青山のブルーノート東京に出掛ける。
     カウント・ベイシー・オーケストラ(現名、ザ・ワールド・フェイマス・カウント・ベイシー・オーケストラ)の2セット目を聴く。暖かい響きと豪快なスイング感。そして、その深み。まるで真冬のホットウイスキーを楽しむかのよう。ビックバンド・ジャズは、まさにこの時期がよく似合う。

     総勢18名。小さなステージにメンバーが所狭しと陣取って、華やかな演奏。1晩に1回のコンサートと違い、このジャズクラブではお客を入れ替えて2回の公演が主。その分、時間もやや短い。しかしながら、ここは的を得たプロ。ちゃんとお客を満足させる曲目とプログラム構成、また各ミュージシャンが見せ場のあるアドリブで、客を沸かす。そして何より、小さな空間での臨場感はたまらない。

     その音の洪水にしびれながらも、頭の中は、確か高校時代だったか、私がジャズを聴き始めた頃の記憶が。
     私の家族は、アパートの1室に管理人として住んでいた。酒好きで何かと面倒見の良かった父は、ほぼ毎日、このアパートの住人たちを夕食に招いた。年月と共に住む人は変わっていったが、この賑わいは父が亡くなるまで続いた。そんな人たちの中に、大学時代にサークルでトランペットをやっていた男の人がいた。
     私はこの頃、映画音楽やスタンダードっぽいものを聴き始めていたので、何かオススメを教えて欲しいとお願いしてみたところ、たくさんのテープを貸してくれた。そのほとんどが、ビックバンドジャズ。秋吉敏子のもの等もあったが、多くはカウント・ベイシー楽団のものだった。
     ところが、聴いてみて、全然楽しめない。特にロック好きでもなかったが、ロックが縦ノリだとすると、スイングは横ノリ。それに体がついていけず拒否反応。それにビックバンド特有の「たるさ」というのか。眠くなるか、頭が痛くなるばかり。
     田舎の高校生だった私の周りには、ジャズを聴くものなどいない。それで私はよく分かっていないながらも、つい見栄を張って「俺、ジャズを聴くんだ」と、既に友達たちに自慢していた。この先走りに引っ込みがつかない。慌てて、ジャズには他もあるはずだ、もっとシャープでカッコいいものを、ロック好きな連中ですらしびれる、一目置かせるものを見つけなければと、さらにジャズを聴き始め、仕舞いにはコンボ編成からビックバンドまで、ドップリとハマッていったのである。

     そんな経緯が私のジャズの聴き始めだ。それから20数年後の今日、改めて、物ホンのカウント・ベイシー楽団を体験。ああこれ知ってるという懐かしさも多い。
     しかしながら一番いいと思ったのは、各プレイヤーの演奏する楽しそうな姿だ。自然体でカッコいい。「俺たち、大好きなベイシーサウンドを演って、世界を回ってるんだぜ」という誇りや気取り、これが実に等身大なのだ。
     
     私が想像するミュージシャンたちの境地と、高校時代の記憶。私の中で相まるにつれ、「古い」も、「新しい」も、同じことかな〜なんて思う。
     ステージのラスト曲、「エイプリル・イン・パリス」が心に染みる。





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