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Resistance in Life !

「生き方としてのレジスタンス!」と言ったら大袈裟だけど、そうありたいな〜って、ちょっぴりまじめに考えている、30代半ばの、とあるオッサンの日記です。
http://www.teruyuki-tanaka.net/
4月のテーマ「戦略は細部に宿る」
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「象引」はおもしろい!
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     初の国立劇場。大ホールにて、歌舞伎十八番の内「象引」を観る。
     初春歌舞伎公演と題されたこの期間の公演は「十返りの松」「いきじ競艶仲町」(いきじくらべはでななかちょう)の三演目。

     この日の目当ては、何と言っても、白血病から三度の復帰を果たした市川團十郎の姿。お家芸の荒事で、勧善懲悪のコテコテ芝居に思わずしびれてしまった。
     「待てエ」「待ちゃがれ〜〜」と、途中、大小の鳴物と共に花道に登場。会場のあちこちから「よっ、成田屋!」の大歓声。いきなり話の進行に割って入るその格好は凄まじい。赤塗立江戸紅一本隈といわれる隈取、力紙を施した度派手な衣装、まさに生気に満ち溢れた強さの象徴。
     そこからがまたカッコいい。七五調で切れのある台詞回し。
     「オ、その御不審ナ御もっとも。ヤイ、そこな、青公家どんもよっく聞きゃれさ。三国無双の艶くらべ、青いお公家に白い姫、真っ平御免のそのなかへ、面まっ赤いな寒牡丹、赤ぇはお江戸の飾り海老と、罷り出でたる我こそは、簑田の郷に住まいする、主もなければ金もねえ、簑田源二猛という、気侭暮らしの浪人者。一年三百六十日、酒に起きては酒に寝て、肘を枕の高いびき。夢か現に聞いてみりゃア、猛象退治不首尾とあって、この関東の守護職たる、豊島のお家を罪せんため、都より公家衆が、のたくりつん出て来たとの話。そりゃア無理だ、言いがかりというもんだ。唐天竺の化け物が、たやすく退治出来ぬはもっとも。それを落ち度にお咎めとは、どいつ、こいつは知らねえが、当家を罪に落とさんと、恐れ多くも天子さまの、眼をくらます悪だくみ」
     といい放ち、悪態をつく公家に食ってかかる。敵も負けじと同様の台詞回しで詰め寄る。
     最後はこの團十郎演じる猛(たける)と悪徳公家が象を引っ張り合って戦う。これは引合事(ひきあいごと)という、2人の勇者が1つの物を引き合って腕力を競う演出の方法の1つだそうだ。
     
     先日、3度に及ぶ團十郎の闘病生活から復帰までを記録したテレビ番組を見た。特に2度目の治療には極限の量まで抗ガン剤を投与し、死の淵をさまよった。本人曰く「無限地獄」だったという。
     そこから立ち直ってきた屈強さ。その精神性が悪霊退散の願いを重ねた荒事に、一段と磨きをかけていた。そう思ったのは私だけではないだろう。

     「やっとことっちゃァうんとこな」と荒事いつもの六方を踏みながら、團十郎は、花道を引き上げていった。
     
     
    | - | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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