RECOMMEND
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS

11
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
--
>>
<<
--

Resistance in Life !

「生き方としてのレジスタンス!」と言ったら大袈裟だけど、そうありたいな〜って、ちょっぴりまじめに考えている、30代半ばの、とあるオッサンの日記です。
http://www.teruyuki-tanaka.net/
4月のテーマ「戦略は細部に宿る」
<< 北朝鮮問題をきく | main | 「妙心寺」展を観て >>
39歳と29歳
0
     本日1日は映画の日。寒さもきつく疲れも溜まってはいたが、大好きな映画が劇場で1000円で観れる日。夕方から新宿・歌舞伎町に出掛け、シネマスクエアとうきゅうで「チェ・28歳の革命」を観た。

     劇場の席に着いて驚いた。フカフカでゆったり出来るシート。ちょっとしたソファだ。映画館にはよく行くが、飲み物を置くフォルダー付きシートは今や多いが、記憶の限り、こんなにゆったりシートには出くわしたことがない。後で知ったことだが、この映画館は以前は単館上映を専門とする、いわゆるミニシアターで、その走りだったそうだ。
     シートの心地よさは嬉しいが、眠ってしまわなければなぁ〜・・・との不安も過ぎった。そして、案の定、ほんの僅かだが上映中1度カクンと落ちた。

     映画は文字通り、エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デル・セルナの生涯を描いた伝記的作品。タイトルの28歳というのは、ちょうど彼がキューバ革命を率いたフィデル・カストロと出会い、メキシコからグランマ号に乗り込みキューバ上陸を果たした時の年齢。いわば、革命家の足跡として、彼の第1歩とされる。
     ゲバラに関してほとんど初心者の私には、彼の人生を知る入門書として、まさに格好な作品だ。
     以前「モーターサイクル・ダイアリーズ」という彼の青春期的な映画を観た。そこには旅という経験を通して、これから先、自らどう生きていくべきか、その思想の基となるような動機的エピソードが描かれていた。
     今回の「28歳・・」の方では、まとまった言葉で彼の思想が説明されることはない。しかし戦闘を経ながら、ある意志がより強固になっていく様が描かれる。つまり、真の革命家に、そして、そうあり続けようする決意となる。
     この映画は2部作なので、もう1つの「チェ・39歳別れの手紙」も観ようと思う。同時に彼はいくつか著作も残しているので、こちらも読んでみたい。そして以前「コマンダンデ」という映画やいくつかのドキュメンタリーで観たカストロにも、改めて興味が。思索深い一方でチャーミングな一面もある人物だ。その他キューバは音楽や文化、人柄も魅力的に思える。是非とも訪ねてみたいものだ。

     帰宅しテレビをつけると、ちょうどドキュメンタリーが始まった。作家の小林多喜二の特集。彼の代表作「蟹工船」が、昨年まるでリバイバルのような形で突然ベストセラーになった。折からの不況で生活にあえぐ派遣社員や季節工など非正規雇用の立場の、特に若者から、支持が多かったという。時間を越えて彼らの現在の心理状況に重なったらしい。
     彼の人生は何とたったの29歳。治安維持法下での言論弾圧の末、特高警察の拷問により殺害された。番組中、彼の遺体写真が映される。棒で殴りつけられた体はキズだらけ。特にもも、ふくらはぎ等、下半身が内出血でパンパン、その腫れ具合はまるで作り物のように異常。思わず目を覆いたくなる。手には杭を打たれていたとも。
     放映の中には、彼の文学にかける思い、そして淡い恋ごころのエピソードもあった。そう言えば、彼の作品はまだ読んだことはない。内容は重いかも知れないが、作家本人は親想いの明るい性格だったという。

     ゲバラは後にボリビアで処刑され、享年39歳。
     多喜二、29歳_。共に若過ぎる死。
     確固たる信念を持っていた両者。妙な言い方になるが、もし彼らに強い意志がなければ、もっと長生きしていたことだろう。
     映画とテレビでながら、こうした運命をたまたま同じ日に見て知り、今晩はなかなか眠れそうにない。

     
    | - | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









    http://blog.teruyuki-tanaka.net/trackback/865954